大掃除のコツと裏技【キッチン編】換気扇の油汚れとシンクは重曹で!

大掃除の季節がやって来ました!
もしかしたらこの時期は憂鬱になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
特に汚れの度合いが強い台所は「よいしょ」が必要です^^;

しかし!心配はご無用です!

重曹を使うと一気に簡単に、楽ーにお掃除ができてしまいます!
実は裏技を使って楽にできるコツもあるんですよ(ふふふ)

そのコツと裏技とは一体何なのか気になりますよね!?
ということで今回はキッチンの換気扇の油汚れや、シンクのお掃除方法について解説します。

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なぜ重曹が良いの?

換気扇は重曹を使ったお掃除方法が良い!と聞いたことはあるものの、具体的にどうしていけば良いのかわからない方も多いと思います。

ということで、なぜ重曹が良いのか、そしてどんな風に重曹を使って汚れを落としていくのか見ていきましょう!

換気扇(レンジフード内)の汚れはアルカリ性が効く!

換気扇内部はベトベトした油汚れでいっぱいです。
しかもそれにホコリまでついていて、頑固な汚れになってしまっています。

この頑固な汚れは『酸性』です。この酸性の汚れに効くのは『アルカリ性』なのです。
アルカリは油と混ざると一種の石鹸へと変化し、他の汚れを落とす手助けもしてくれるのです。
一般的にpHの値が大きいとその威力も大きくなります。

なんと頼もしい存在なんでしょう!

そう、重曹はこのアルカリ性なので油汚れに強いんですね^^
ちなみに重曹のpHは8(中性は7)なので弱アルカリ性です。

しかも重曹は消臭効果に研磨効果まであります。
まさに至れり尽くせり。

換気扇の材質を確認してから使うようにしてください。
アルミ素材のものに使うと変色してしまう他、劣化につながります。
そして重曹は研磨効果ゆえ、傷がつきやすい素材に使うと傷だらけになりますので、必ず目立たないところでチェックしてから使うようにしてください。

それでは掃除の手順をみていきましょう!

大掃除【キッチンの換気扇編】油汚れの落とし方コツと裏技

大掃除は大変ですが、良い新年を迎えるために綺麗にお掃除することは大事です^^
コツと裏技を掴んでパッパッと終わらせましょう♪

作業前に必ず換気扇の電源は落とし、コンセントから抜いて作業しましょう

手順 その1

換気扇掃除は浸け置きが基本です。
※手あれ防止のためゴム手袋を着用しましょう

重曹が汚れを分解するまでには時間がかかります。
そのため、レンジフード内の金属製のフィルターや換気扇は分解して浸け置きします。

バケツ、もしくはシンク内に50℃~60℃のお湯をはります。
※シンクに大きめのゴミ袋を広げてフチを剥がれないようテープでとめ、そこにお湯を注ぐと後の片付けが楽です。
お湯1リットルに対して重曹は大さじ4の割合で入れて溶かします。

ここで裏技ポイント!
ここに食器用洗剤(中性洗剤)を少々入れると汚れ落ちがさらに良くなります!

そこへ分解した換気扇のファンやフィルターを入れ、30分放置します。

『めっちゃ汚いよ!めっちゃ頑固な汚れだよ!』

という方は『重曹ペースト』に浸け込みましょう。

重曹ペーストは重曹大さじ3に対し、お水大さじ1です。
少しずつ水を重曹に含ませて練る、というイメージで作ります。
ここでも一緒に食器用洗剤を混ぜて作ってもOK!!

ここで裏技ポイント!
換気扇など汚れの対象物は浸け込む前にドライヤーで熱し、油汚れを柔らかくした後、乾いた布などでさっと一拭きして大まかな汚れを取っておきましょう。
それから浸け込むとさらに汚れ落ちが良くなります。

その名のとおりペースト状になった重曹を換気扇のファンやフィルターに塗りこむように浸け、同じように30分から1時間、汚れに応じて放置します。

『いやいや!そんなんじゃこれは絶対落ちない!』

という自信満々な頑固な汚れをお持ちの方は

まずは物理的に油よごれをこそぎ落としてください。

何重にも重なって固まってしまった汚れは、いくら重曹に浸けたところで落ちません。
そこでケレン棒ヘラなどではぎとってしまいます。

シロッコファンのこびりついた汚れはマドラーがおすすめです!

そして

沸騰させたお湯に重曹を入れてできる『炭酸ソーダ』に浸け込んでください!

重曹は熱を加えるごとにpHが上がります。
ということはより強いアルカリになります。
そうすることでどんどん油汚れに強くなっていくのです。

重曹に一気に熱湯を注ぐと一気に泡立ちますので、少しずつ注いでください。

また、重曹を溶かした重曹水を沸騰させても同じものができます。

アルミの鍋で沸騰させないようにすることと、噴出す恐れがあるので必ず目を離さないでください。
そして強いアルカリ性になりますので、必ずゴム手袋をはめ、目に入らないように注意してください。
材質によっては、換気扇の塗装が剥げたりしますので、最後の手段にしてください。

手順 その2

汚れが柔らかくなったところで、使わなくなった歯ブラシなどを使って磨きます。

もしかしたら浸けていたものをこすらず水で洗い流すだけでキレイになっている場合もあります。

熱湯を使った場合は少し冷めてからトングを使うなどして、引き上げるとき火傷に注意してください。

汚れをキレイに洗い流した後はよく水気をきり、新聞紙の上でよく乾かしましょう。

浸け置きの間にできること

浸け置きしている間は、レンジフードの外側や内側をきれいにしましょう!

ここにも油とホコリがついていますので、スプレーボトルにいれた重曹水を吹きかけて、キレイに拭いていきましょう!
ただし、重曹水を吹きかけて掃除した後は、また水ぶきをしなければなりません。

乾いたときに白く粉をふいたようになるからです。

水ぶきをした後にまだ白く残るようなら、クエン酸を溶かした水「クエン酸水」で拭くと酸性のクエン酸が中和してくれるのできれいになります。
(お酢でも大丈夫ですが、ちょっとニオイが気になるかもしれません。)

それほど汚れていないのであれば、食器用洗剤を水に濡らした雑巾に少し含ませて拭くだけでもきれいになります。
その後、水ぶき&乾ぶきでピカピカです。

ここで裏技ポイント!
ここでもお湯を使うと汚れが浮いてきますので、簡単にふきとることができます。
重曹を溶かした熱めのお湯をキッチンペーパーに染込ませ、汚れのひどい部分に張って時間をおいてから掃除するのも手です。
その際、火傷しないよう注意してください。

この要領でガスコンロ周りも同じ手順でキレイにできます^^
五徳などを浸け置きしているしている間に、ガス台をキレイにしていきます。


大掃除【キッチンのシンク編】重曹を使った汚れの落とし方のコツと裏技

シンクはキッチンの掃除の中でも最後にしましょう。

なぜなら、シンクでは様々なものを洗うからです。
最初にしてしまうと、後々他のものを洗った時にせっかく洗ったシンクに汚れが付き、また掃除しなければならない、という二度手間になってしまいます。

では掃除の仕方を見ていきましょう。

水垢には重曹は効かない!?

実は白い水垢は重曹と同じアルカリ性なので、重曹で掃除をしてもほとんど綺麗になりません。

重曹は排水溝の消臭効果や、詰まりにとても効果を発揮します。

水垢には酸の方が効きます。
そこで登場するのがクエン酸です!

クエン酸を使った水垢の落とし方

クエン酸を使うときは、漂白剤など塩素系の洗剤とは絶対に一緒に使わないでください。有毒なガスが発生します。

クエン酸は重曹同様、水と混ぜてつくる『クエン酸水』で掃除していきます。
クエン酸水は水200mlに対して小さじ1程度です。

これをスプレーボトルへ入れ、水垢の気になる部分へ吹きかけていきます。
そして、30分~1時間放置します。

ここで裏技ポイント!
クエン酸水を吹きかけた後はキッチンペーパーを上から乗せさらにスプレーし、ラップをかけて蓋をします。
こうすることでより一層水垢が取れやすくなります。

放置した後は、柔らかいスポンジなどで綺麗に磨いていくのですが、シンクの「目」にそって磨くようにしましょう。
シンクにはよく見るとある一定方向に『スジ』が入っています。その『スジ』にそって磨いていくと、傷がつかず綺麗になります。これを無視してゴシゴシやってしまうと傷だらけになり、元にもどりません(泣)

わかりにくければ、横方向に磨きましょう。大抵の場合、目は横方向にはいっています。
縦方向や円を描くように磨かないようにしてください。
必ず一定方向に磨きましょう^^

しかし、汚れが頑固だとそれだけでは落ちない場合もあります。

そんな時にも重曹が役に立ちます!!
研磨効果のある重曹が水垢を削って落としてくれます。
重曹を振りかけて磨いていくのですが、ここでも注意点があります。

ここでも、シンクの材質を注意して、磨いても傷だらけにならないか、目立たないところで試してみてから磨いてください。
ここで裏技ポイント!
重曹を振りかけて磨いていくときはラップを丸めたもので磨くと効果をきちんと発揮させることができます。スポンジで磨くと、せっかくの研磨効果のある重曹がスポンジの繊維の間に入り込んでしまい、十分な効果を出せなくなるからです。

これでもあまりきれいにならない…という方は上記の方法を繰り返すか、クリームクレンザーで磨いていきましょう。
この場合もラップを使うと簡単に綺麗になります。

重曹を使った排水溝の消臭&掃除方法

排水溝のぬめりやにおいには重曹がよく効きます!

排水溝の汚れには、重曹とクエン酸を合わせて発泡させ、その発生した炭酸ガスで汚れを落としやすくする…と聞いたことはありませんか?

汚れがそこまでひどくない場合は重曹一つで綺麗になるのですが、汚れやにおいがひどい場合にはこの重曹とクエン酸をうまく使っていきましょう。

手順は

  1. 初めに取り除けるゴミは取り除き、ブラシで軽く汚れを落としておく。
  2. 重曹を排水溝に振りかける。
  3. クエン酸スプレーを吹きかける。
  4. 30分ほど放置する。
  5. 磨いて洗い流して終了。

これだけです。

重曹をふりかけて熱湯を流して掃除!なんていうのは排水管をかなり痛めるので絶対にしてはいけません。変形や破損の原因になります。

重曹が食べ残しなどの汚れの臭いを分解し、クエン酸と重曹が混ざり、化学反応を起こして出てくる炭酸ガスが汚れを浮かしてくれます。

放置のしすぎは材質を痛める可能性があるので、ほどほどにしておきましょう。

ここで裏技ポイント!
洗う前に50℃~60℃のお湯をゆっくり流して排水溝を温めます。そうすることで汚れも落ちやすくなります。洗い流すときもお湯を使うとよく落ちます。

ただ、上記の方法は頑固な汚れにはあまり効果がみられないかもしれません。

その場合は『酸素系の漂白剤(過炭酸ナトリウム)』を使って掃除しましょう!
※ハイターなどの塩素系ではないので注意してください。

実はこの酸素系漂白剤にも重曹よりもpHの高い「炭酸ソーダ」が含まれています。

使い方は排水溝によく酸素系漂白剤を大さじ2強(30g)振りかけ、ゆっくりとお湯を流し込みます。
一気に流すとせっかくの漂白剤が流れていってしまうので注意してください。

するとシュワシュワと泡がたってくるので確認します。
※音だけでも確認できればOKです。

そして1時間ほど放置します。

後はお湯やブラシを使って洗い流せばOKです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は重曹を使ったキッチンのお掃除方法を紹介しました。

『全然汚れがとれないよ!』という方はちょっと汚れを放置しすぎたのかもしれません^^;

時間が経つとそれだけ落ちにくくなりますし、さらに汚れが蓄積されていくので、ちょっとやそっとじゃ落ちなくなってしまいます。

こまめなお掃除は、実は大掃除よりとてもラクチンです。
特にキッチン周りは汚れやすいので、一気にやるよりこまめにやる方が時間もかからず簡単です。

ちょっとした汚れは重曹を使えば一発ですね^^
重曹は洗剤を使うよりも圧倒的に環境に優しいので積極的に使っていきたいところです。

重曹を使うときのポイントは、頑固な汚れのときは重曹の温度を上げて、アルカリ性を強めて(pHを上げて)から使うこと、です。
※材質を痛めてしまうリスクも覚えておきましょう。

汚れの度合いでうまくpHを調節していくことがお掃除上手になる近道です^^

あなたのキッチンが綺麗になりますように!

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2017.12.20
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