ベルリンフィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めているのは日本人であることに驚いた方は多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
その日本人とは樫本大進さん。
NHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』に出演されたことでさらに注目されています。
ベルリンフィルと言えば世界最高峰とも言われる管弦楽団です。
オーケストラでは最も重要なポジションとも言えるコンサートマスター、いわゆる「コンマス」を、なんと7年以上樫本さんが務めています。
今回はそんな素晴らしいヴァイオリニスト、樫本大進さんの経歴についてお届けします。
気になるコンマスの年収や、樫本さんのお父さまやお母さまの職業、そして現在結婚して妻(嫁)やお子さんはいらっしゃるのか?という部分についても調査しました。
樫本大進さんの経歴
【来週は、世界で戦うコンマス】
世界最高峰のオーケストラ、ベルリンフィルの「コンサートマスター(通称#コンマス)」を日本人が務めていることをご存知でしたか?超絶技術で個性派揃いの団員を束ねます。見れば、オーエストラが面白くなる!#樫本大進 #NHK #プロフェッショナル pic.twitter.com/s1skT2eQmN— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) 2017年11月27日
1979年にロンドンで生まれます。(2017年現在38歳)
3歳からヴァイオリンを始め、恵藤久美子さんに師事します。
この時は日本へ戻ってきていますが、再び父の海外転勤により5歳の時にニューヨークへと渡ります。
そこではジュリアード音楽院プレカレッジに7歳で入学し、田中直子さんに師事します。
9歳と10歳の夏には、親に連れられて欧州に来たという樫本さん。
欧州で見聞を広められるようにと、いろいろな国を訪れ、様々な先生のマスタークラスに通ったそうです。
そうしている中で1990年の11歳の時に名教授ザハール・ブロンの目にとまり、11歳の時にドイツのリューベック音楽院へ招かれる形で留学。
1990年のドイツと言えば、東西統一直後で何がどうなるかわからない不安定な時期。
そんな中、英語も通じない冬の寒さが厳しい北ドイツの田舎町へ、母と二人で暮らし始めました。
しかし母の不安とは裏腹に、その年からはあらゆるコンクールで素晴らしい成績を納めていきます。
賞与の数も名目もとても素晴らしいものばかりです。すべて10代の時の賞です…!
そして1999年、19歳までの約9年間師事したブロンの元を離れ、フライブルク音楽大学に移り、ベルリン・フィルのコンサートマスターを務めていたライナー・クスマウルに師事します。
また、この年にはニューヨークのソニー・クラシカルとレコーディング契約を結び、デビューアルバムを発売します。
日本での活躍は2002年。
NHK大河ドラマ「利家とまつ」の音楽ではヴァイオリンを担当されました。
2004年、パリとウィーンでメンデルスゾーンのもう一つのヴァイオリン協奏曲であるニ短調を演奏して話題となりました。(これの影響か、2017年12月にはメンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64』をウィーン交響楽団と演奏されます)
2005年からはプロのヴァイオリニストとして本格的に活動を始めます。
2007年には、兵庫県で室内楽の音楽祭「赤穂国際音楽祭〜LePont2007〜」を自ら音楽監督として創設し、今年2017年も開催されました。※2012年より赤穂、姫路両市で「ル・ポン国際音楽祭~赤穂・姫路~」として共催
これからも続けていきたいそうですよ^^
ドイツを拠点にソリストとして世界の舞台で演奏する傍ら、2010年よりベルリン・フィルの第1コンサートマスターに抜擢。
現在に至ります。
ちなみに使用楽器は1674年製アンドレア・グァルネリ。
ヴァイオリンといえばストラディバリウスが有名ですが、グァルネリも 有名なヴァイオリン製作家。
門倉貴史氏(ホンマでっかで有名ですねw)によると、グァルネリは1741年製のもので18億円以上で落札された話もあるそう。
それよりも古いヴァイオリンって…(恐ろしや)
樫本大進さんの年収は?
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団のコンマスは、というかそもそも重要なポジションであるコンマスは、普通の楽団員とは違う特別な契約を結んでいることが多いようです。
ベルリンフィルの団員の平均年収が400万円なのだとか。
(情報が古いので今は違うかもしれません。)
日本ではコンマスには「役職手当」なるものが付くので、普通の団員よりは待遇は良いようですね。
案外こういうプロの演奏家は皆が皆たくさんお金を貰っている、ということではなく、ピンからキリまであるようです。
副業をされている方も大勢いますので、一人一人の年収はそれぞれ違います。
樫本さんの場合はCDも出されていますし、プロフェッショナル仕事の流儀のように日本でのテレビ出演など、さまざまなキャッシュポイントがありなかなか推測が難しいのですが、日本の30代や40代の平均年収の倍ほどはいただいているのでは、と予想します。
(いや、もっとかもしれません…)
樫本大進さんのご両親(父と母)の職業は?
樫本大進さんの父・同(ひとし)さんは重機メーカーに勤められていました。
クレーン車を作る会社だと思われます。
いわゆるサラリーマンです。
ちなみに私Rayの住む地域にも大手の重機メーカー本社がありますが、海外赴任されている社員さんも多いです。
しかも、大体海外に赴任されている方は高い役職の方が多く、お金持ちです…。
同さんは海外赴任されていらっしゃたので、大進さんは赴任先のロンドンで生まれた、ということですね。
留学されていた大進さんの遠征費や学費などは高額だったため、同さんがドイツへ給料のほとんどを送ってくださっていたにも関わらず、家計は火の車だったようです。
母の潔子(きよこ)さんの職歴についてはデータがありませんでしたので、おそらく就職はされていません。
ただ、東京の音大を卒業していらっしゃいます。
そこではピアノを専攻していたようですね。
大進さんが音楽を始めるきっかけは母の潔子さんでした。
「子どもから敬愛されるには、若い時期に打ち込んだ音楽で尊敬を得るのがいいのではないか」と考えたからだそう。
ピアノではなくチェロにしようと思ったそうですが、3歳で教えるにはまだ幼すぎる、ということでヴァイオリンになったそうです。
樫本大進さんの妻(嫁)や子どもは?
2008年にご結婚されており、妻はマリンバ奏者の出田りあさんです。
この方も日本のみならず、海外でも実績を残した実力者です。
祖先は千葉城(現在の熊本城)に居城していた出田氏、ということにも驚き…!
父親は九州唯一の音楽専科大学の平成音楽大学学長の出田敬三氏です。
お子さんについては、情報が全くないので、いらっしゃらないのかもしれません。
プライベートなことはあまり表に出ないようですね。
まとめ
コンマスという非常に大事なポジションを務めるのが日本人って、本当に凄いことです。
(しかも7年・試用期間も含めるとなんと8年間!)
これは一度コンサートにも行ってみたいですね。
2017年の12月1日にはサントリーホールにて、ベルリンフィルではありませんが、ウィーン交響楽団の来日公演ではソリストとして参加することが決まっています。(経歴の部分でも記述していたコンサートのことです)
そしてなんと来年2018年にはピアニストの鬼才・キリル・ゲルシュタインとの共演が実現。7月には日本公演も行われます!
詳しい情報は公式で。
お近くでお住まいの方はぜひ一度コンサートに足を運んでみては?
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