2017年10月14日放送の世にも奇妙な物語『’17秋の特別編』では、藤原竜也さんが初出演で初主演を務めます!
原作は手塚治虫さんの「夜の声」。
決して怖くはない話なのですが「原作のラストの後味が悪い」と有名な話なのです。
今回はこの「夜の声」のあらすじをネタバレでお届けしていきます。
結末は原作と違うのでしょうか?気になりますよね。
ということで原作との違いもお届けしていきます。
世にも奇妙な物語「夜の声」のあらすじとネタバレ
【作品情報 第5弾❗】
藤原竜也さん主演!『夜の声』!!手塚治虫さん原作作品です!“ホームレスに変装して土日を過ごす”という趣味を持つ青年社長と、突然彼に助けを求めてきた謎の女との物語!
注)画像の左側にいるのは藤原竜也さんです
共演は飯豊まりえさん! #世にも奇妙な物語 pic.twitter.com/Awnli9rx7y— 世にも奇妙な物語【公式】 (@yonimo1990) 2017年10月7日
藤原竜也さんのホームレスメイクにまず目を奪われますね!!
『誰!?』となるくらい普段の藤原竜也さんとはかけ離れています。笑
ホームレスの役なのかと思いきや、実は大手IT企業のCEO我堀英一役でもあります。
しかも、会社のためなら社員の首も容赦なく切る冷徹な経営者です。
我堀は週末になると、ストレス発散のためにホームレスとしてダンボールハウスで生活している、という役なのです。
一人二役…といったところでしょうか。
このあたりの藤原さんの演技が楽しみです。
そんな生活をしていた我堀の前にある女性が現れます。
名前はユリ(飯豊まりえ)。
ユリはある男たちに追われ、我堀のダンボールハウスに逃げこみ、そのままユリは我堀のダンボールハウスに住み着いてしまします。
我堀はユリに世話を焼くようになり、そのうち二人は惹かれあっていきます。
お互い「訳アリ」ということを悟ってか、あまり相手のことについて深くは触れず、そして自分のことは多くを語らず過ごしてきました。
我堀はそのうち、週末しか会えないユリともっと時間を共有したいと考え、CEOの身分を隠したまま自分の会社の入社試験を受けるようにすすめます。
当然ユリは合格し、我堀の会社で働き始めます。
しかし、ユリは自分が慕うホームレスだとは全く気が付きません。
そんなユリをなぜか我堀はますます好きになり、社長である自分の姿でホームレスであることを隠したままユリに求婚するのですが…。
というのがあらすじです。
ここから物語は本筋へと入ります。
大手IT企業のCEOという高い身分を手に入れているにも関わらず、我堀はなぜホームレス生活をするのでしょうか。
この理由に、この奇妙な物語「夜の声」の本質が隠されていそうです。
世にも奇妙な物語「夜の声」結末と原作との違い
本日、またまたクランクイン。せっかくなので、主演の方を写しちゃいました。情報公開前なのにモザイク加工なし!さて、誰でしょー? #世にも奇妙な物語 pic.twitter.com/0Hk7E5uOUf
— 世にも奇妙な物語【公式】 (@yonimo1990) 2017年9月28日
さて、社長に求婚されたユリは、このことをホームレスに話します。
しかし、我堀は実は社長である自分に奢りがあるのか、『その社長と結婚した方が良い』とユリを突っぱねます。
…なんて女心のわからない人なんだ。
たまらなくなったユリは自分が前科者であること、そしてホームレスが好きであることを告白します。
それでも我堀はユリに「社長と結婚した方が良い」と説得します。
まぁ我堀からとってみれば当然、社長としてユリと結婚したいわけです。
しかもホームレスと社長、どちらも自分に変わりはないのでそう言うのも納得しますが、社長とホームレスが同一人物だと知らないユリは当然納得いきません。
ホームレスから「僕と一緒になろう」と言って欲しかったに違いありませんから。
そして我堀は仕方なくホームレスとしての自分を封印してしまいます。
その後、我堀とユリは無事結婚するのですが、ホームレスのことをどうしても忘れられないユリを見て激しい屈辱を我堀は味わいます。
なぜ成功した方の自分をユリは愛してくれないのか?
なぜまだホームレスのことが好きなのか?
初めから心がすれ違っていた二人の間では喧嘩が絶えません。
そして我堀はつい喧嘩の最中に口走ってしまいます。
『前科者のお前を愛してやれるのは俺しかいない』
と。ホームレスにしか話したことのない事実をなぜか夫が知っている…。
ユリの表情が変わります。
ユリはホームレスと夫が同一人物だとはどうしても思えなかったので、夫が自分の過去をひそかに調べあげていたのだと勘違いします。
となるとユリはもう夫との生活に限界を感じ、我堀の会社のお金を盗み出して逃げようとします。
そう、盗み出したお金で愛するホームレスと駆け落ちしようと考えていたのです。
しかし、逃げる途中で我堀に見つかってしまいます。
そこで初めて我堀は自分があのホームレスであることを打ち明け、ユリを必死に引き留めようとするのですが、時はすでに遅し。
ユリは我堀の言うことは全く信じず、引き留める我堀の腕を振りほどくため、我堀のことを拳銃で撃ってしまうのです。
…ユリに撃たれ、虫の息の我堀。お金を持って逃げるユリをただただ見送ります。
ユリの探しているホームレスは自分なのに…。
そしてやがて息をしなくなる我堀。
ユリの愛したホームレスはもうどこにもいません。
ユリを愛した社長の我堀ももうどこにもいません。
というのが原作の結末です。
どうですか?後味悪すぎるバッドエンドではないでしょうか。
愛する人に秘密を最後まで打ち明けず、そして最後まで自分のことしか考えていなかった我堀。
…愛する人、と言いましたが、我堀は人を愛するとはどんなことなのか、分からなかった人なのかな、と思います。
自分が結局一番可愛いと思っている、そんな男の転落ストーリー、といったところでしょうか。
人を愛することが分からないから会社でも冷徹な経営者だったのだと思いますし、冷徹だから社会では成功したのかな、とも思います。
人との本質的な接し方が分からないから、人と関わらなくても生きていける自由なホームレスになりきることでストレスを発散していたのかな、と考えます。
いずれにせよ、自業自得と言えども、我堀はある意味かわいそうな人物です。
原作との違いはおそらくあると思いますので、放送後に記述していきますね。
ちなみに原作はこちらに収録されています。
短編集となっていますが、どの話も後味が悪いのでご注意を。笑
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◆追記◆
前半はほぼ原作どおりですね。
ホームレスが姿を消す前にユリは結婚を決めたんですね。ここが原作とちょっと違いますね…。
ですがそのあとの「前科者~」のくだりはほぼ同じ、そして拳銃がナイフになっただけですね。
そしてここからが原作と違います。
我堀はユリに刺されたその後、遺書を書き自殺に見せかけて、いや、ここは自分の意思で死を選びました。
そしてユリに当てた手紙は、社長であり夫としての我堀ではなく、ホームレスの我堀が書いたものでした。
その手紙にはユリへの不器用な愛が記されていました。
ドラマの我堀が原作の我堀よりも、少し救いようのある存在でしたね。
…ユリに、あの手紙が届いていると良いですね。
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